帆船「海王丸」
(1/2)

この下にある「プルダウンメニュー」が表示されない場合は、ページ最下行にあるハイパーリンクをご利用下さい。





2014/10/31(11:17,11:18)
帆船「海王丸」。
帆船「海王丸」は、昭和5年に進水。以後59年余りの間、「海の貴婦人」と呼ばれ、商船学校の練習船として
11,000名余りの若人を育てたが、平成元年(1989)、「海王丸Ⅱ世」に使命を譲り引退。
平成2年(1990)から「富山新港」に係留され一般公開を開始、平成4年(1992)からは、ここ「富山新港」の
入口西側に、専用の展示施設としてオープンした「海王丸パーク」に恒久係留されている。
右の写真、船首から前方に突き出すのは、フォアマストをワイヤーロープで支え、ヘッドセイルを張るための
「バウスプリット」で、長さは約17mある。
この日、船首の下では「塗装工事」を行っていたのか、作業する人の姿が見えるが、現役時代には
この辺りに横笛を吹く女性の「紺青(船首像)」が着けられていたが、これは「海王丸Ⅱ世」に引き継がれた。
左の写真をクリックすると拡大写真(600x450)が表示されます。
右の写真をクリックすると7倍ズームで撮る船首の写真(600x450)が表示されます。
なお、「海王丸パーク」のページでは、別の角度から撮る「海王丸」の姿などを紹介しています。
2014/10/31(11:20)
「乗船口」。
緑色のスロープを歩き、「最上甲板」へと進む。
帆船「海王丸」は、4本マストバーク型帆船で、
全長97m、幅13m、総トン数2,238.4㌧、
定員168名、ディーゼル機関2基を備えており、
機関走行が可能である。
「海王丸」の帆を張るのは全て手作業で行われ、
約100名の「展帆ボランティア」がマストに登り、
29枚全ての帆をひらく「総帆展帆(そうはん
てんぱん)」は、年10回程行われている。
なお、旅の記録「神奈川県」にある、
帆船日本丸(総帆展帆)」のページでは、
「海王丸」の姉妹船、「日本丸」の「総帆展帆」の
様子を紹介しています。
写真をクリックすると「海王丸」の案内板(800x300)が
表示されます。
2014/10/31(11:21)
「メインマスト」から船尾方向を見る。
「乗船口」のスロープを上がると最上甲板の
「メインマスト」付近に出る。
2014/10/31(11:21)
「前部航海船橋」。
入出港など船をエンジンで走らせる時の操縦室である。
2014/10/31(11:22)
「前部航海船橋」から船尾方向を見る。
2014/10/31(11:22)
「前部航海船橋」の中(操舵室)。
中央に「操舵スタンド」と「マグネットコンパス」。
左右には「レーダー」等が並ぶ。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2014/10/31(11:23)
「操舵室」の左後部。
「無線方位探知機」「航海灯表示板」「音響測深器」等が
並ぶ。
2014/10/31(11:23)
「操舵室」の右後部。
「国際VHF無線電話」が設置されている。
この電話機は、16あるチャンネルを常に受信状態にして
おり、呼び出しがあったときには、該当のチャンネルに
切り替えて使用するという。
2014/10/31(11:25)
「操舵室」から見る前方の景色。
決して視界が広いとはいえない。
操舵手は、操船者(船長、航海士)の指示により、
舵輪を回しており、大きな船の操縦には「レーダー」等の
機械や海上の見張り役等、他乗組員との連携なしに
操縦することはできない。
2014/10/31(11:26)
「操舵室」の左外から見る後方の景色。
「操舵室」の左右には、部屋の外に出て周囲を見張る
ための場所が設けられている。
2014/10/31(11:27)
「航海当直室」。
「操舵室」のすぐ後ろには、「航海当直室」がある。
航海当直は、4時間交代で行われ、船の位置を
海図に記入して針路を確認する等の作業を行う。
2014/10/31(11:27)
「フライング ギャングウェイ」を歩き「船首楼甲板」へと
進む。
「フライング ギャングウェイ」は、「キャットウォーク」とも
呼ばれ、「長船尾楼甲板」から「船首楼甲板」を繋ぐ
架け橋である。
2014/10/31(11:28)
「船首楼甲板」。
「船首楼甲板」は、文字通り船首部分の甲板で、
両舷には「大錨(アンカー)」が置かれる。
この「大錨」は、重さが約2.4㌧あり、軸部の上に
ストック(横棒)がある古いタイプのもので、アンカー
クレーンを使用するなど収納に手間がかかるため、
現在ではストック(横棒)のないタイプが広く使われて
いるという。
写真をクリックすると「大錨(アンカー)」の
写真(600x450)が表示されます。
2014/10/31(11:29)
「倉口(ハッチ)」。
荷物積み降ろし用の開口部である。
「倉口」の下には、帆を収納する「セイルロッカー」や
ロープを収納する「ロープロッカー」がある。
2014/10/31(11:29)
「きせる型通風筒(船内換気用空気取り入れ口)」。
効率よく空気を取り込むため、風向に合せ筒の部分を
回すことができるという。
2014/10/31(11:30)
「最上甲板」から一番下の「第二甲板」へと降りる。
2014/10/31(11:31)
「第二甲板」。
周囲は「実習生居住区」で、16の居室がある。
中央に写るのが「メインマスト」。
4本のマストは、前から「フォアマスト」「メインマスト」
「ミズンマスト」「シガーマスト」と呼ばれ、「メインマスト」
は、この床からさらに4.2m下まで達し、上は水面から
46mの高さまで伸びる。
2014/10/31(11:31)
「実習生居室」。
1部屋の定員は8名で、海洋教室に参加する子供達は、
この部屋に宿泊することができる。
2014/10/31(11:33)
「第二教室/工作室」。
「第二教室/工作室」は、この床の下にあり、
中は公開されていない。「工作室」には、旋盤などの
各種工作機械が揃うという。
2014/10/31(11:33)
「機関室」。
配管などはいかにも「機関室」らしいのだが、エンジンや
発電機などは公開されていない。
2014/10/31(11:34)
「機関室」。
機関部分には立ち入らないよう、通路の両脇には
目の粗い網がかけられている。
2014/10/31(11:34)
「ジャイロ室」。
2014/10/31(11:35)
「第二甲板」の通路を船尾の方向に歩く。
左のドアは、「司厨長室」。
調理の責任者「司厨長」は、「オヤジさん」とも呼ばれ、
一人部屋が与えられている。
このページは、帆船「海王丸」(2/2)に続きます。
帆船「海王丸」(2/2)のページへ

  旅の記録(富山県)に戻る   帆船「海王丸」(2/2)に進む 

  旅の記録に戻る      Donichi’s HomePageに戻る