帆船日本丸
(総帆展帆)

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2015/6/28(9:52,9:53,9:55)
総帆展帆前の「日本丸」。
昭和5年(1930)に製造された日本の航海練習帆船「日本丸」は、JR根岸線「桜木町駅」やみなとみらい線「みなとみらい駅」、
「馬車道駅」から徒歩5分ほど、「横浜みなとみらい21」地区の「日本丸メモリアルパーク」に浮体展示されている。
「総帆展帆(そうはんてんぱん)」は、普段畳んでいる29枚の帆(セイル)全てを、訓練されたボランティアの手により広げることであり、
毎月ではないが、年に12回(平成28年(2016)予定)ほど実施されている。
このボランティアは、年に一度、40歳未満の成人30名ほどを募集するが、応募者多数の場合は抽選となる。
平成27年(2015)現在、約2,200名のボランティアが登録されており、この中から毎回100名ほどが参加するという。
3枚の写真は、各々クリックすると拡大写真が表示されます。
2015/6/28(9:58)
「日本丸」の左舷(横浜みなと博物館側)。
「総帆展帆」は、午前中に帆を広げ、
その日の午後畳む。
この日の予定は、帆を広げるのが午前10時半から、
帆を畳むのが、午後3時からとなっており、
作業時間は、共に1時間ほどである。
「日本丸」の左舷側にあるステージの前には、
既に椅子が並べられていたが、この場所からでは、
甲板上の人の動きが見えないため、本ページでは、
右舷前方にある「動く歩道」近くから撮影した
写真を紹介する。
写真をクリックすると「日本丸」の案内板が
表示されます。
この案内板は、800x800ピクセルあります。
案内板の文字を読みたいときには、表示された
画像をクリックし、スクロールバーをご利用下さい。
2015/6/28(10:01)
「メインマスト」の木製上部。
「日本丸」のマストは、下から約3/5は、
鋼製だが、残りの上部約2/5は、
木製(檜材)である。
このマストは、昭和27年(1952)から、約40年間
日本丸のメインマストとして使用されていたもので、
マストの根元部分の腐食が激しくなったため、
平成2年(1990)に取り替えられたという。
写真をクリックするとマストの反対側から撮る
写真(600x450)が表示されます。
2015/6/28(10:13)
ボランティアが甲板に集まり始める。
JR根岸線「桜木町駅」と「みなとみらい地区」を
結ぶ「動く歩道(連絡橋)」へと移動し、
作業の始まりを待つ。
この後、「総帆展帆」作業中の写真は、
全てこの場所から撮影します。
なお、総帆展帆の作業が行われる30分程前から、
作業が終わるまでの1時間半程の間は、
船内の見学(有料)が中止されるため、
船内及び甲板上に一般客の姿はない。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2015/6/28(10:14)
総帆展帆前の「日本丸」。
「日本丸」は、全長97m、幅13m、
総トン数2,278㌧、一番高いメインマストの
高さは、水面から約46m。
定員138名で、ディーゼル機関2基を備えており、
機関走行が可能である。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2015/6/28(10:16)
「準備体操」が始まる。
展帆作業が開始される約15分前である。
写真をクリックすると準備体操の様子が
表示(600x450)されます。
2015/6/28(10:22)
展帆作業を写真に収めようと、カメラを持つ人達が
ドック横にも集まっている。
2015/6/28(10:27)
ボランティアたちが「マスト」に登り始める。
日本丸のマストは4本で、前から「フォアマスト」
「メインマスト」「ミズンマスト」「ジガーマスト」
と呼ばれる。
写真をクリックするとマストに登る様子が
表示(600x450)されます。
2015/6/28(10:28)
メインマストの高さは、水面から約46m。
ボランティアが登る最上段の帆桁(ヤード)の
高さは、概ね40mということになるであろう。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2015/6/28(10:29)
横帆を帆桁に縛るロープを解き始める。
最上段の帆桁には、8名のボランティアの姿が写る。
横帆(おうはん)は、基本的に4種類で、
上から「ローヤルセイル」、「ゲルンセイル」、
「トップセイル」、「コースセイル」であるが、
日本丸では、「ゲルンセイル」と「トップセイル」
は、上下2枚に分割されているため、見かけ上は、
1本のマストに、6段の横帆が張られ、
帆桁の数も6本ある。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2015/6/28(10:30)
横帆を縛るロープを解く様子。
写真に写るだけでも、帆桁には6名の
ボランティアが乗っている。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2015/6/28(10:31)
「ゲルンセイル」の帆桁。
上から2段目と3段目の帆桁は、2本が接近して
並ぶが、これは、2枚に分割されている
「ゲルンセイル」の帆桁で、帆を張るとき、
下の「ロワー・ゲルンセイル」は、横帆を落とせば
良いが、上の「アッパー・ゲルンセイル」は、
帆桁(アッパー・ゲルンヤード)を滑車とロープで
引っ張り上げる。
2015/6/28(10:32)
「ジブ」を準備する様子。
「フォアマスト」から前方に向けて張る三角形の
縦帆(じゅうはん)を「ジブ(Jib)」と呼ぶ。
ボランティアは、船首から前方へ伸びている棒
(バウスプリット)の上で、「ジブ」を張る
準備をしている。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2015/6/28(10:40)
横帆を縛っていたロープを、ほぼ解き終わる。
2015/6/28(10:44)
帆桁で作業していたボランティアは、
全員が下に降り甲板に集まる。
2015/6/28(10:45)
ボランティアたちは、声を上げながら
ロープを引き、帆の向きを変えている。
この時、風は船の左舷前方から吹いていた。
この風の影響を減らすため、帆桁の向きを
変えている。
写真では、フォアマスト最上段の帆桁と、
メインマストの帆桁が、右に回転しているのが
分かる。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2015/6/28(10:46)
ほとんどの帆桁の向きが変わった。
2015/6/28(10:50)
「ジブ」が張られる。
張られたのは、3枚ある「ジブ」の内
一番下の「インナージブ」。
2015/6/28(10:53)
「アウタージブ」が張られ「ジブ」が2枚になる。
また、下から2段目の横帆(ロワー・トップ
セイル)と「ジガーマスト」から前方に向けて
張られる三角形の縦帆(ステーセイル)も
1枚張られたようである。
2015/6/28(10:57)
ロープを引き、下から3段目の帆桁(アッパー・
トップセイル・ヤード)を引っ張り上げている。
かなりの力を要する作業のようで、ボランティア
たちのかけ声は一段と大きくなっていた。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2015/6/28(10:58)
下から3段目の横帆(アッパー・トップセイル)が
張り終わり、「トップセイル」の2枚が揃う。
2015/6/28(11:00)
下から4段目の横帆(ロワー・ゲルンセイル)が
張り終わる。
2015/6/28(11:03)
下から5段目の帆桁(アッパー・ゲルンヤード)を
引っ張り上げ、「ゲルンセイル」の2枚が揃う。
2015/6/28(11:05)
最上段の帆桁(ローヤル・ヤード)を
持ち上げる様子。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2015/6/28(11:06)
最上段の帆(ローヤルセイル)が張り終わる。
2015/6/28(11:10)
各マスト間にある縦帆(ステイセイル)と船先端の
「フライングジブ」も張られ、これで「縦帆」の
全てが張り終わったようである。
2015/6/28(11:13)
フォアマストの最下段の横帆(フォア・コース
セイル)が張り終わる。
なお、一番大きな最下段の「コースセイル」は、
マストの名前に「セイル」を付けて呼ばれる
ことも多く、この場合、「フォアマスト」の帆は、
「フォアセイル」、「メインマスト」の帆は、
「メインセイル」と呼ぶ。
2015/6/28(11:15)
メインとミズンマストの最下段の横帆も
張り終わる。
横帆の陰になり、「ジガーマスト」周りの
縦帆(スパンカー)等は、いつ張られたのか
確認できなかったが、この時点で
張り終わっている。
2015/6/28(11:21)
作業終了の挨拶。
全員が左舷に並び敬礼で挨拶。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2015/6/28(11:21)
総帆展帆完了後の「日本丸」。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2015/6/28(11:21)
作業終了の挨拶。
右舷の客には手を振って挨拶。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2015/6/28(11:23,11:28)
一緒に作業したボランティアの仲間が集まり記念撮影。
この仲間の中には、女性の姿も何名か見えている。
この後、午後2時半頃までの間、一般客の船内見学が再開され、
午後3時頃から1時間ほどの予定で「畳帆作業」が行われる。
2015/6/28(11:29)
「ミズンマスト」最下段の横帆(ミズン・コース
セイル)は、逆三角形で、「クロジャッキ」とも
呼ばれる。
また、「ジガーマスト」には、横帆はなく縦帆
(ガフ・トップセイルとスパンカー)のみである。
2015/6/28(11:30,11:31,11:32)
総帆展帆完了後の「日本丸」。
この日広げられた帆は、日本丸の横浜公開30周年を記念して、この年(2015)4月に29枚全てを手作りで新しくしたものであった。
また、帆は広げないが、船でお祝いの時に国際信号旗(船の通信に使用する旗)を船首から各マストの頂を通して船尾までつづる
「満船飾(まんせんしょく)」も、毎月のように実施している。
なお、旅の記録(富山県)のページにある帆船「海王丸」のページでは、「日本丸」の姉妹船「海王丸」の船内を紹介しています。
   帆船「海王丸」のページへ
富山県射水市の「海王丸パーク」に展示される「海王丸」でも、年10回程度の「総帆展帆」が行われていますので、
富山県の方が近いという方は、「海王丸」の情報等もご確認下さい。
3枚の写真は、各々クリックすると拡大写真が表示されます。
追記:平成30年(2018)11月~平成31年(2019)3月末には、20年ぶりという「帆船日本丸大規模改修」が行われ、
   ドック内の海水をすべて排水し、船体・船底の補修や塗装などが行われた。
   下のハイパーリンクをクリックするとドック内の海水を排水した様子が表示されます。
   ドック内の海水を排水した様子

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