首都圏外郭放水路
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2016/11/22(9:58)
「中川・綾瀬川・江戸川流域管内図」を見る見学者。
2016/11/22(10:00)
見学会が始まる。
初めは、流域管内図を使い「流域紹介」。
左手を挙げている女性が、この日の案内ガイド。
2016/11/22(10:06)
ビデオによる「事業紹介」。
2016/11/22(10:20)
「龍Q館」の展示物を使い、「首都圏外郭放水路」を
説明。
2016/11/22(10:26)
「龍Q館」1階に降りて、「調圧水槽」内での
注意事項等を説明。
・116段の階段を上り下りする
・中にはトイレがない
・飲食、喫煙はできない
・等々
2016/11/22(10:28)
「調圧水槽」に向かう。
「多目的広場」の反対側にある「調圧水槽」の
入口までを歩いて向かう。
2016/11/22(10:31)
「調圧水槽」入口の扉を開ける。
2016/11/22(10:31)
中に入る。
扉を入ったところには、116段の階段があり、
地下約22mにある「調圧水槽」に下りる。
なお、階段は狭いため1列で歩き、
写真撮影は禁止されている。
2016/11/22(10:37)
「調圧水槽」の底まで下りる。
「調圧水槽」の中での自由時間は、約10分。
最初に行われるガイドの説明を含め、
「調圧水槽」内の滞在時間は、15分程である。
柱の上に貼られているのが「定常運転水位」。
下に貼られているのが「ポンプ停止水位」である。
この「調圧水槽」は、トンネルを通して全ての
「立坑」と繋がっており、この放水路全体で、
約67万㎥(サンシャインビル約1杯分)の水を
溜めることができる。
上の写真、「ポンプ停止水位」より上の水は、
「庄和排水機場」のポンプで江戸川に排水するが、
「調圧水槽」やトンネル内に残った残水は、
「第3立坑」にある「一次残水ポンプ」で、
約3日間をかけて「倉松川」に排水するという。
写真をクリックすると拡大写真(450x600)が
表示されます。
2016/11/22(10:38)
下りてきた116段の階段。
階段は、全員が下りた後閉鎖される。
写真をクリックすると拡大写真(450x600)が
表示されます。
2016/11/22(10:40)
「調圧水槽」全体掃除時に、重機を下ろす穴。
施設の使用頻度は、年に8回程度。
水を溜めたままにすると、汚泥が腐ってしまうため、
通常、「放水路」は水を抜き、空の状態にしておく。
施設が使われると、見学スペースに溜まった
「汚泥」は、その都度係員が総出(人手)で掃除。
掃除が終わるまでの数日間、「調圧水槽」の見学は
中止となる。
また、「調圧水槽」全体の大掃除は、年に1回程度、
雨の少ない時期に、ブルドーザを使って掃除を行う。
写真中央に開けられた穴は、全体掃除の時に
ブルドーザを下ろすための穴である。
2016/11/22(10:42)
「第1立坑」。
洪水時に他の「立坑」から流入した水は、
トンネルを通り、「第1立坑」から「調圧水槽」に
入る。
「第1立坑」の大きさは、内径が30~31.6m、
深さは72.1m。
今立っている場所が、地下約22mなので、
トンネルは、ここから更に50mも下にある。
水は落ちてくるというイメージがあるが、
この「調圧水槽」では、50m下にある
トンネルから徐々に水位を上げ、
この「調圧水槽」に入ってくるのである。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2016/11/22(10:43)
「地下神殿」を彷彿させる光景。
絞り:F3.4、シャッタースピード:1/2.5秒、
フラッシュ未使用で撮影。
写真の人の足元にはロープが引かれ、見学者は、
そのロープから奥は、立入禁止である。
幅78m、長さ177mという「巨大水槽」であるが、
見学者が立ち入れる範囲は、その一部である。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2016/11/22(10:44,10:45)
「調圧水槽」の中に立つ59本のコンクリート柱。
各柱の大きさは、奥行7m、幅2m、高さ18m。
これは、地下水による「揚圧力」により「調圧水槽」が浮き上がらないように、
わざと重くする設計で、1本あたり約500㌧のコンクリート柱が59本立つ。
どちらの写真も、クリックすると拡大写真(600x450)が表示されます。
2016/11/22(10:47,10:48)
色々な角度で「地下神殿(調圧水槽)」を撮影。
どちらの写真も、クリックすると拡大写真(450x600,600x450)が表示されます。
2016/11/22(10:52)
「調圧水槽」の見学終了。
一人ずつ116段の階段を上る。
「調圧水槽」の中に一人でも残ることのないよう、
ガイドは、人数をカウントしている。
2016/11/22(10:56)
「第1立坑」前に出る。
2016/11/22(10:56)
「調圧水槽」全体掃除時に、重機を下ろす穴。
10時40分に下から見た穴である。
2016/11/22(10:57)
「龍Q館」に戻り見学会は終了。
概ね1時間の見学会であった。
2016/11/22(11:21,11:23)
「排水樋管」。
5.4mx4.2mの排水桶管が6門並び、この1門にはJR山手線の車両が楽に収まる。
この桶管から排出される水の量は、最大で1秒間に200㎥(25mプール約1杯分)。
桶管の総面積は、5.4mx4.2mx6門で、136.08㎡。
桶管の上の空きを考慮すると、最大排出時の水の流れは、1秒間に2m程であろう。
2016/11/22(11:27)
「庄和排水機場」を出る。
見学会に参加し、考えを新たにしたことがある。
今までは、洪水と聞くと、大きな川の氾濫を
想像していたのだが、大きな川は、川幅もあり
簡単には氾濫しない、しかし、中小河川は、
川幅が狭いため、それ程大量の雨でなくとも
氾濫してしまう。
また、集めた水を江戸川に流すと、江戸川が
氾濫してしまうのではとも思うのだが、
「首都圏外郭放水路」では、近隣に降った雨を
集めるのに対し、江戸川の水は、上流で降った
雨が下流に流れてくるまでに時間がかかるため、
江戸川の水位が上がる頃には、「首都圏外郭
放水路」の排水は、概ね終わっているのだという。
観光等では経験できない、貴重な体験であった。

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