首都圏外郭放水路
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2016/11/21(15:41,15:41)
「庄和排水機場」と調圧水槽の真上にある「多目的広場」。
「首都圏外郭放水路」は、埼玉県東部を走る国道16号線の地下約50mに建設された
地下放水路で、中川、倉松川、大落古利根川等の中小河川で溢れた水を取り込み、
江戸川に流す世界最大級の「地下放水路」である。
そのための設備は、放水路となる直径10m、延長6.3kmの「地下トンネル」の他、
河川から溢れた水を取り込む、直径30m、深さ70mの「巨大立坑」が5本(ヶ所)。
大量に集まる水の勢いを弱め、スムーズに江戸川に流すために、水を一旦地下に溜め置く
「調圧水槽」の大きさは、長さ177m、幅78m、高さ18m。
この巨大な水槽の中に立つ59本の太いコンクリート柱の様子は、「地下神殿」とも呼ばれ、
「ウルトラマン」や「仮面ライダー」等の特撮テレビ番組やCM、映画撮影に使用されている。
左の写真、「庄和排水機場」の2階には、「首都圏外郭放水路」の機能や役割等を展示・紹介する
「龍Q館」があり、本ページでは、この「龍Q館」を集合場所に行われる見学会の様子を紹介する。
最初に紹介する6枚の写真は、見学会の前日、下見に訪れた際に撮影した写真である。
左の写真をクリックすると「龍Q館」の案内版が表示されます。
この案内板は、600x800ピクセルあります。
案内板の文字を読みたいときには、表示された画像をクリックし、スクロールバーをご利用下さい。
右の写真に写る「多目的広場」の下には、「地下神殿」とも呼ばれる「調整水槽」がある。
右の写真をクリックすると「庄和排水機場」とその周囲の関連施設の案内図が表示されます。
この案内図は、1,200x900ピクセルあります。
案内図の文字を読みたいときには、表示された画像をクリックし、スクロールバーをご利用下さい。
2016/11/21(15:43)
「第1立坑」から見る「庄和排水機場」。
「排水機場」との間に広がる「多目的広場」の
地下には、長さ177mの「調圧水槽」があり、
写真右に写る建物の扉の裏側には、
地下約22mにある「調圧水槽」に降りる
116段の階段がある。
2016/11/21(15:43)
「第1立坑」の地上部。
「第1立坑」の上部はコンクリートの天板で塞がれ、
「スケートパーク」として開放されている。
なお、「立坑」は、工事中には、作業基地として
使われ、完成後は水を取り込む本来の機能の他、
トンネルへの管理車両の搬入や換気設備の
取り付けなど、「放水路」の維持管理にも
使われている。
写真をクリックすると「スケートパークの使用に
ついて」の案内版(600x450)が表示されます。
2016/11/21(15:57)
「泥水式シールドマシン」。
「首都圏外郭放水路」の「地下トンネル」工事で
使用された「泥水式シールドマシン」を紹介する
案内版と「面盤(カッタ)」の一部である。
写真をクリックすると「泥水式シールドマシン」の
案内版(1,200x650)が表示されます。
2016/11/21(15:57)
「シールドマシン面盤」。
外径12.04m、重さ120㌧という面盤には、
688個の刃(カッタービット)が付いている。
写真をクリックすると「シールドマシン面盤」の
案内版(600x600)が表示されます。
2016/11/22(8:59)
「首都圏外郭放水路(庄和排水機場)」。
この日の見学会は、10時開始。
「龍Q館」の開館も9時半なので、
しばらく周囲を散策。
なお、この見学会は、大人向けと子供向けがあり、
何れも1回の定員は25名。
全てが予約制で、予約開始は、開催日4週間
(28日)前の午前0時。
この日の予約は、受付開始時刻(0時)を待って、
即インターネット予約。
予約を完了した、0時10分頃には残りの人数が、
わずかの2~3名となっていた。
2016/11/22(9:04)
「ラック式開閉機」。
「樋管ゲート」の開閉を行うための装置で、
「江戸川」の土手上にある。
写真をクリックすると近づいて撮る「ラック式
開閉機」の写真(600x450)が表示されます。
2016/11/22(9:06)
「排水樋管」。
「調圧水槽」に貯められた水が、
毎秒200㎥(25mプール約1杯分)の
スピードで、「江戸川」に排出される場所である。
「排水樋管」の詳細は、見学会終了後に
撮影した、次ページの写真で紹介します。
2016/11/22(9:12)
「金野井揚水機場」。
「庄和排水機場」に隣接するが、全く別の施設で、
その役割も、「庄和排水機場」の排水に対し、
「金野井揚水機場」では、江戸川の水を
「金野井用水路(江戸川右岸用水)」に揚水。
この水は、春日部市(旧庄和町)、松伏町、
吉川市の農業用水として分配されるという。
2016/11/22(9:17)
「連続地中壁」。
「連続地中壁」とは、土の圧力や地下水の
影響を避けて「立坑」を安全・確実に構築する
ことができるよう、事前に「立坑」を囲む筒状の
壁を造り、その中に「立坑」を建設するもので、
ここに展示されるのは、その壁の一部分である。
写真をクリックすると「連続地中壁」の
案内版(600x600)が表示されます。
2016/11/22(9:18)
「タグタイルセグメント」。
「首都圏外郭放水路」の「トンネル」を造った
壁である。
土質等により2種類の「セグメント」を使用した。
写真をクリックすると「セグメント(覆工材料)」の
案内版(800x600)が表示されます。
2016/11/22(9:19)
「燃料タンク槽」。
「調圧水槽」に貯められた水を「江戸川」に
排出する「巨大ポンプ」を動かすための
ガスタービン用燃料(特A重油)を貯蔵する。
2016/11/22(9:20,9:21)
「庄和排水機場」建物1階の「排水施設」。
詳細は不明だが、「排水ポンプ」の先(江戸川側)には、「バイパスゲート弁」、「排出ゲート弁」、
「逆流防止弁」がある。
ここに並ぶ施設は、これらゲート(弁)を動かすための装置であろう。
左の写真をクリックすると「庄和排水機場」の案内版が表示されます。
この案内板は、1,200x900ピクセルあります。
案内板の文字を読みたいときには、表示された画像をクリックし、スクロールバーをご利用下さい。
右の写真をクリックすると更に近づいて撮る「排水施設」の写真(600x450)が表示されます。
2016/11/22(9:24)
地下の「排水施設(ポンプ室)」に下りる階段。
通常の見学会では、「排水施設(ポンプ室)」の
中を見ることはできないが、毎年11月の中旬頃に
行われている「特別見学会」では、この階段を
下りて「排水施設(ポンプ室)」の中を見ることが
できるという。
2016/11/22(9:24)
調圧水槽上の「多目的広場」。
写真をクリックすると「庄和排水機場」の
排水システムを紹介する案内板が表示されます。
この案内板は、1,600x1,200ピクセルあります。
案内板の文字を読みたいときには、表示された
画像をクリックし、スクロールバーをご利用下さい。
2016/11/22(9:25)
多目的広場から見る「庄和排水機場」。
建物手前に立つ2本の煙突状のものは、
主原動機(ガスタービン)の「排気ダクト」。
2016/11/22(9:33)
「龍Q館」の中に入る。
写真は、中2階から見る1階ロビー。
1階ロビーは、「市民ギャラリー」と呼ばれ、
上に飾られる絵は、画家「寺門孝之氏」と
子供達の手によって描かれた「スーパードラゴン」。
写真をクリックすると「龍Q館」の館内図が
表示されます。
この館内図は、600x800ピクセルあります。
館内図の文字を読みたいときには、表示された
画像をクリックし、スクロールバーをご利用下さい。
2016/11/22(9:33)
「龍Q館」中2階の展示物。
写真左には、「シールドマシン」の模型。
右には、「調圧水槽」を掘ったときに出土した
化石が展示されている。
2016/11/22(9:41)
「龍Q館」2階の廊下。
有名人が「龍Q館」を訪れたときに書いた
サインなどが展示されている。
なお、「龍Q館」の名前は、所在地の「春日部市
(旧庄和町)」に伝わる「火伏の龍」伝説と、
「AQUA(水)」にちなんで名付けられたという。
2016/11/22(9:41)
「龍Q館」2階フロア。
見学会の受付と、最初の説明がこのフロアの
展示物などを使って行われる。
なお、「調圧水槽」などを見ることのできる
「見学会」は、予約が必要だが、「龍Q館」は、
入館無料で、予約の必要もない。
2016/11/22(9:50,9:50)
「首都圏外郭放水路」のメカニズムと模型。
「首都圏外郭放水路」のメカニズムを案内版に書かれる番号に従って、以下に記述する。
1.流入施設:各中小河川の水位が高くなると、自然に洪水流入が開始されます。
2.立坑:各流入施設から洪水が取り込まれます。
3.トンネル:巨大地下河川として、江戸川へ向かって洪水が流れます。
4.調圧水槽:トンネルから流れてきた水の勢いを弱め、スムーズに流すための巨大プールです。
5.排水機場:調圧水槽の水を巨大ポンプで排水桶管に送る施設で、地上の管理棟にある操作室で
  外郭放水路全体をコントロールしています。
6.ポンプ設備:巨大ガスタービンで回転させた羽根車によって、水を吸い上げ排水桶管に送ります。
7.排水桶管:洪水は最後にこの桶管を通って安全に江戸川へ排水されます。
左の写真をクリックすると「首都圏外郭放水路のメカニズム」が拡大表示されます。
この案内版は、1,300x650ピクセルあります。
案内板の文字を読みたいときには、表示された画像をクリックし、スクロールバーをご利用下さい。
2016/11/22(9:51)
「ポンプ設備」の模型。
「調圧水槽」の水を江戸川に流すための
「排水機(ポンプ)」は、航空機用の定格出力
1万4千馬力のガスタービンを改造したという
原動機で、直径3.8mの「インペラ」と呼ばれる
羽根車を回し毎秒50㎥の水を排出。
これを4機持ち、計毎秒200㎥(約25mプール
1杯分)の水を江戸川に排出する。
写真をクリックすると近づいて撮る
「ポンプ設備模型」が表示(600x450)されます。
2016/11/22(9:52)
排水施設の「中央操作室」。
「流入施設」から「排水桶管」まで、「首都圏外郭
放水路」の施設全体に56台のカメラを設置。
「中央操作室」にある20のモニタ画面で監視し、
外郭放水路全体をコントロールすることができる。
写真をクリックすると「中央操作室の配置と
その役割」の案内版が表示されます。
この案内板は、1,200x900ピクセルあります。
案内板の文字を読みたいときには、表示された
画像をクリックし、スクロールバーをご利用下さい。
2016/11/22(9:56)
「操作室ウォッチング」と「見学会」の受付。
3名の見学者が見ているのが「中央操作室」。
その右に「見学会」の受付がある。
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