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以下、長文になりますが、レンタカー付のフリープランで 旅をしてみたいという方に、参考にして頂ければ幸いです。 |
始めに |
第1回目の旅行代理店訪問 旅行代理店などというのは、何十年もの間縁がなかったため、まずはどのような企画商品が用意されていて、 どの程度の値段で行けそうかを確かめるため、家に近い旅行代理店に向かった。 訪問した時期は、前年の10月である。これだと、仮に3月初に行くとしても、3ヶ月以上前に予約できると計算したのである。 そして、この日得られた情報は、 ・安い時期に行けば、1泊1万円では不足だが、1日1万円であれば何とかなりそうである ・12月に入ると新しい企画商品が出てきそうだという ということで、パンフレットを何部か頂き、12月に入ってから、再度訪れることとした。 パンフレットについては、12月の新商品を期待し、部屋に置いたままになっていたのだが、後日、この中にあった 50ページ超の分厚いパンフレットが大いに役に立つことになる。 |
第2回目の旅行代理店訪問 12月に入り、再び同じ旅行代理店を訪れる。 店員は、新しいパンフレットを持ってきて説明するのだが、今ひとつピンとこない。 どうも、計画が曖昧すぎたために、こちらが思っているプランと、店員の説明するプランの比較ができないようなのである。 つまり、店員の勧めるプランが、良いのか悪いのか、安いのか高いのかの判断ができないことに気がついた。 そこで、パンフレットに書かれる内容をただ見るだけではなく、理解してみようと、この日は帰宅した。 |
旅行代理店のパンフレットについて 見る気にもならなかった50ページを越えるパンフレットであったが、その気になって読み出すと、これが凄いというより面白い。 簡単に言ってしまえば、飛行機もホテルも日ごとに料金が異なる。特にホテルは、金額だけではなく、早割の有無、 駐車場の有料無料、朝食の有無等の条件がホテル毎に異なる。 パンフレットでは、この全てが分かるようになっている。ページ数が多くなるわけである。 もちろん、この無数にも及ぶ選択を、代理店の店員に任せても良いのだが、プロの店員といえども最近は海外旅行客が 多いだろうし、ましてや代理店に沖縄旅行専門の店員などいるわけがない。それなら、資料は手元に揃っているので 全て自分で計画してみることとした。 結果は正解。ほぼフリープランの最低料金に収まる計画が出来上がった。 |
第3回目の旅行代理店訪問 12月の下旬(出発の3ヶ月以上前)、計画案を持って代理店を訪問。 こちらの計画を全て説明し終わると、店員は端末から空き状態を確認。全て、第1希望通りに予約することができた。 詳細は、以下に記述するが、7日間プランの一番安い料金に、500円/人を追加するだけの、64,800円/人(税込)で 収まったのである。 |
基本プラン 沖縄北部は、移動距離が長く、南部は移動距離は短いが、寄りたい場所の数が多い。 当初は、5泊か6泊かで悩んだのだが、余裕のできる6泊7日とした。 選んだプランは、エースJTBのサンキューチョイスプランの7日間プラン。 2月と3月は、一番安いプランでも最低料金から2ランク上のプランしかない。4月の日曜日出発であれば、最低料金の日が3日ある。 そこで、出発の第一希望を平成27年(2015)4月5日(日)とし、取れなければ、次の日曜日ということで一週間ずつ後ろにずらす。 ちなみに、出発日を一日だけずらし、土曜日か月曜日にすると、ランクは2つ上がり、料金が5,000円/人高くなる。 結果は、以下の通り。 ・エースJTBのサンキューチョイス沖縄本島プラン(7日間) ・出発日:平成27年(2015)4月5日(日) ・大人2名で1部屋 ・基本代金:64,300円/人 |
宿泊ホテル 宿泊場所は、寄りたい場所が多いこと等から南部を3泊とし、その他は北部に2泊、中部に1泊とした。 ホテルは、朝食付で、駐車料金が無料であることの2つを条件に、できるだけ追加代金のないところを探した。 結果は、以下の通り(第2希望までを用意したのだが、全て第1希望が取れた)。 1、2泊目:名護市宮里のホテルで、追加代金、1,000円/人日であったが、30日前までの予約で、1,000円/人日の 割引があり、結果として追加代金なし。 3泊目:沖縄市与儀のホテルで、追加代金、500円/人(このホテルは、30日前までの予約でも割引なし)。 4~6泊目:那覇市西3丁目のホテルで、追加代金なし。 |
レンタカー 基本代金のみの「Sクラス」とし、「Sクラス」には、「ガソリン満タン返し不要」の特典が付く。 用意された車は、青い色の「ホンダフィット」であった。 |
航空機 往きは、午前中の便、帰りは、午後の便となると、片道一人あたり2,500~5,000円の追加代金が必要となる。 そこで、出発の1週間前にならないと便が決まらないが、追加代金のない、「出発時間帯指定」とした。 ・往路:申し込みは、8:05~11:10の時間帯を指定したところ、羽田空港8時25分発の日本航空便で予約が取れる。 (同じ便を、便指定で予約すると、追加代金4,000円/人が必要となる) ・復路:申し込みは、15:05~18:00の時間帯を指定したところ、那覇空港16時45分発の日本航空便で予約が取れる。 (同じ便を、便指定で予約すると、追加代金5,000円/人が必要となる) 当日、航空会社のカウンターではなく、旅行会社のカウンターに行くと、席の場所が印刷された搭乗券が用意されており、 それも、往復共に窓際の席が確保されていた。 おそらく、離陸の直前に行っても窓際の席であったのであろう。窓際席が取れたのは、旅行会社の努力の結果だと思うのだが、 これが観光シーズンなどであれば、窓際席の取得は難しかったであろう。 |
出発準備 いつもの旅では、出発前に観光地だけでなく、日帰り湯やスーパーまで寄りたい場所の全て(予備も含む)をカーナビに設定する。 1週間の旅ともなると、その数は100を越える。 この作業は、パソコンで地図を開いたり、インターネットで観光情報を確認したりしながらの作業となるため、カーナビは車から取り外し、 部屋に持ち込める小型(5インチ画面)のもの(製品名:GORILLA)を使用している。 今回、寄りたい場所は、ホテルや観光地の予備も含めて約50ヶ所。レンタカーにカーナビは付いているのだが、カーナビに設定する ための資料は沖縄まで持って行かなければならない。とても50ヶ所全てを頭の中には覚えきれないわけである。 カーナビに設定できるほどの詳細地図では、地図帳一冊でも、持っているカーナビより大きいし重い。 そこで、今回も、自分のカーナビに全ての場所を設定し、資料(地図)の代わりにカーナビを持って行くこととした。 結果的に、これが大いに助かることになるのであった(詳細は「沖縄でのこと」に記述)。 走行中の記録を取るため、ソニーのGPSユニットをレンタカーのダッシュボード上に置きたい。このため、ダッシュボード上に置いた 小物類の滑り落ちを防止するという「ノンスリップパッド」を用意した。 この「ノンスリップパッド」は、柔らかいゴムでできている「トレー」で、摩擦抵抗が大きいため接着剤や両面テープなどを使うことなく、 ダッシュボード上に置くだけで、まるでダッシュボードに吸い付いたように動かない。そして、その上に置いたコインや携帯電話も、 乱暴な運転とか悪路を走らない限りは落ちないという優れものなのである。 |
第4回目の旅行代理店訪問 出発の一週間前である。旅行代理店から「航空機の便が予約できた」との電話があり、チケットを取りに行った。 最近の旅行代理店では、どこでも同じなのであろうが、渡されたのは「最終旅程表」と注意事項や飛行場のカウンタの場所、 ホテルの地図などが書かれた印刷物とクーポンの入った冊子を渡されただけで、飛行機やホテルのチケットがない。 私のような古い人間には、予約した飛行機のチケットが手元にないのは何か不安なのだが、これらは現地で「最終旅程表」を 見せれば良いとのことで、渋々納得する。 |
沖縄でのこと ■沖縄のレンタカー事情 那覇空港に到着し、先ず驚いたのは、レンタカー利用者の数。たまたま選んだレンタカー会社は、特にひどかったようだが、 旅客ターミナルビルを出たところにある、レンタカー送迎車両用バス乗り場前の受付には50m程の長さの行列ができていた。 家族や友達など複数の人が並んでいても、受付は代表者だけでよいため、思ったよりは早く進むのだが、それでもこの日は 最高気温が28℃まで上がり蒸し暑く、椅子もベンチもない場所で待つのはかなりの苦痛であった。 ようやく、送迎のバスに乗り、レンタカー会社に着くと、建物の中は冷房が効いているが、受付の周囲は人と人の肩が触れあう程の 混雑ぶりであった。 町の中を走っているレンタカーの割合も本土の比ではないのだが、特に平日の観光地の駐車場では、8~9割をレンタカーが 占めていたように記憶する。 ■持って行った「ノンスリップパッド」と「カーナビ」 ようやくレンタカーに乗り込み、さあ出発とおもいきや、レンタカーに付いているカーナビの操作方法が、すぐには分からない。 レンタカー会社の敷地内では、マニュアルを読んで勉強する様な余裕もない。 とりあえず、使い慣れた自分のカーナビで、最初の行き先を設定。スタートすることとなった。 普通であれば、持ってきたカーナビの置き場にも困ったであろう。これは、「ノンスリップパッド」の上に置くことで解決した。 持ち込んだカーナビは、置いただけなので運転手から画面が見える状態ではないのだが、それでも使い慣れたカーナビなので、 音声案内だけでも、ほとんど困ることはなく、心配なときには車を止めてカーナビ画面を確認することで、その不安も解消できた。 また、走行中に「カーナビ」と「GPSユニット」が滑り落ちるようなことも一度もなかった。 そして、レンタカーに装着されている「カーナビ」の出番といえば、電話番号で行き先を設定できる「ホテル」くらいのものであった。 ただし、2つの「カーナビ」に同じ行き先を設定して、道案内させると突然異なる道を案内し始めたりするので、 これはお勧めできない。 ■クーポン利用について フリープランの基本代金の中には、各種クーポンが含まれている。 例えば、一番人気の「美ら海水族館」や「首里城」等のクーポンはなかったのだが、「大石林山」や「今帰仁城」などは、 クーポンを利用し、無料で入園することができた。 また、これも人気の「おきなわワールド」については、「王国村」のクーポンはあるのだが、目的の「玉泉洞」のクーポンがない。 駄目だろうと思いつつ「王国村のクーポンを持っているが、差額を払えば玉泉洞に入れないか」と聞いたところ、 「できますよ」との答え。結局、割安な料金で「玉泉洞」にも入ることができた。 暑さで喉が渇いたときには、「エースJTB お休み処」の看板を見かけ、クーポンを探すと、飲物とケーキのクーポンがあり、 これも無料で飲食できた。 個々の料金はそれほどでなくとも、7日間ともなれば、寄る場所も多く、それなりの金額となる。 クーポンは、有効に利用させて頂いた。 ■天候 1日目と2日目は、晴れて最高気温が27~28℃と暑かったのだが、中後半は曇っていることが多く、美しい海の色を見るには、 不利であったが、これは逆に暑すぎなくて良かったと考える。 小雨が一時的に降った時間帯はあった。そして、最終日の前日夜は、ついに本格的な雨となった。一時的にはかなりの 土砂降りであったが、このときは「国際通り」を散策中であったため、土産物屋の中に逃げ込んだり、「牧志公設市場」と、 その周辺の屋根付きアーケードを歩くことで、長い時間傘を差して雨の中を歩くようなことはなかった。 ■現地での走行ルート スケジュールに余裕が出たときに、できれば寄ってみようかという予備も含め、寄りたい場所は全て持ち込んだカーナビに 設定済である。 この中から、実際に走るルートを決定するのは、午前中の行動は、前日の夜。午後の行動は、その日の昼食時であり、 その時の天候や、それまでの消化状況、以後のスケジュール等を考えながら決める。 その結果、「残波岬」などパスしたところもあるのだが、優先順位の高い場所は、一応クリアした上で、最後の一日は、 パスした中からもう一つという余裕があった。 ■走行距離等 7日間で走行した距離は、概ね650km。給油は1度だけ。「ガソリン満タン返し不要」なので、結果的には5㍑も 給油すれば十分だったようだが、余裕を見て10㍑を給油した。 ■現地での費用 今回は、高速道路も利用してないので、最低必要なのは、昼と夜の食事代と、クーポン券のない観光地での入場料等である。 その他にかかった費用としては、お土産代とガソリン10㍑。そして、「国際通り」からホテルまでの帰りのタクシー代であった。 |
沖縄を車で巡る旅のスケジュールについて 沖縄本島だけであれば、北端の「辺戸岬」から南端の「喜屋武岬」まで、直線で100km強である。 高速道路を利用すれば、那覇市内から最北端の「辺戸岬」まで日帰りも可能なのである。 普通に、沖縄を一回りするのであれば、5泊6日が適当と考える。ただし、飛行機の便によっては、前後の2日間がつぶれる。 そして、重要なのは、行くことが目的ではなくて、何を目的に行くのかであり、その目的を達成するためには何処で何をしてと、 考えていけば、必要な日数は出てくるものである。 |
まとめ レンタカー付のフリープランは、予想していたよりも正解であった。 一週間の旅でかかった費用を単純に比べてしまえば、自分の車で移動する旅よりも高いという結果にはなるが、 それは、現地までの距離が遠いためであり、この長い距離を飛行機に運んでもらったり、ホテルに泊まったり、 自分の車を使わないで等ということを考えれば、自分の車での旅よりも、よほど割安であったと考える。 フリープランのデメリットは、旅行代理店に出向き予約しなければならず、その面倒くささと、予約してしまったら、 悪天候と分かっていても簡単には変更することができず、その日出発しなければならないということであろう。 「車中泊は疲れる」という人は多いが、疲れたときが寝るとき。慣れれば気分的にも体力的にも楽なのである。 とはいえ、もう無理は利かない年齢になってしまった。レンタカー付のフリープランを利用することが、 今後は増えるような気がする。(もう一度、北海道、九州に行く機会があれば、レンタカー付のフリープランかな~) 最後にフリープランについてまとめてみると、 今回と全く同じ条件であっても、飛行機を「時間帯指定」から「便指定」に変更しただけで、一人あたりの金額は、 9,000円増えてしまう。これは、今回旅行代店に支払った金額の14%増となり、消費税どころの金額ではない。 また、パンフレットで那覇市内のホテルのページを開くと、そこには20件のホテルが掲載されているのだが、 その中で追加代金不要というホテルは、2件しかない。他のホテルは、オフシーズンの安い追加代金を見ても、 一人一日500円から6,500円とその幅は広い。 オンシーズンの追加代金に至っては、一人一日10,000円を超えるホテルが5件あり、その最高額は、 なんと22,000円である。 今回は、予約が早かったために、全て第一希望での予約が取れたが、これが一つでも取れないと、 計画は一つ一つ崩れていくことになり、その結果金額がどこまで高くなっていたか分からない。 パンフレットは、紙1枚。飛行機や宿は、決められたパターンの中から選ぶだけというフリープランもあるのだろうが、 旅は、計画の段階から始まっているなどという。「基本は安いホテル。でも、誕生日は最高級のホテルを」等と、 自分で自由に選択できるというのは、旅人にとって最高の喜びではないだろうか。 そこで、これからフリープランを考える「あなたへの提言」としては、 ・予約は早めに、 ・できるだけ分厚いパンフレットを選び、一つ一つ自分で計画を、 ということになるか等と考える。 |