白滝山と五百羅漢
(因島)

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2013/11/23(11:00,11:03)
「フラワーライン駐車場」の登山口と、登山口から80m程登ったところの標識。
「白滝山」は、「因島」北部に位置する標高227mの山である。
一般に「○○寺の五百羅漢」等というが、ここでは、寺の名前を冠には付けずに「白滝山と五百羅漢」と呼ぶ。
永禄12年(1569)、因島村上水軍6代当主「村上吉充」が、「布刈瀬戸」の見張所として、「白滝山」の頂上に
観音堂を建立。以来、修験者の修行の場であったが、文政10年(1827)、神道・仏教・キリスト教・儒教の教えを
一つに融合した新興宗教 「一観教」の創始者で、この島で生まれた「柏原伝六」は、この山上に「清浄世界」を
あらわそうと、弟子や石工達と「五百羅漢」を造り始め、3年後に完成。造った石仏の数は、700体に及ぶという。
しかし、この間の文政11年(1828)、押しかける大勢の参拝者による「一揆」を怖れた幕府(広島藩)は、
「伝六」を、藩の政治に悪影響を与える団体の経営者との判断で、冠者(忍者)を放ち、「伝六」を毒殺してしまう。
(「伝六」の死亡原因には諸説あるが、この説は地元に伝承される説である)
石仏造りは、この後も弟子や石工達により続けられたが、最盛期には信者の数が一万人を越えたという
「一観教」も、わずか10年足らずでその姿を消していったという。
また、「白滝山の五百羅漢」は、「一観教」という新興宗教を背景に造られたため、従来からの仏像を造る上での
基本ルールに則らない自由奔放な石像表現が特徴だという。
それと、頂上から見る「因島大橋」、瀬戸内海に浮かぶ大小の島々の多島美と、「石仏」のコラボレーション。
この素晴らしさは、他に類を見ないであろう。
左の写真をクリックすると「五百羅漢」の案内板が表示(600x450)されます。
右の写真をクリックすると「白滝山頂案内図」が表示されます。
この案内図は、1,600x900ピクセルあります。
案内図の文字を読みたいときには、表示された画像をクリックし、スクロールバーをご利用下さい。
2013/11/23(11:04)
参道を頂上に向け歩く。
この先、急な階段もあるが、パンフレットでは、
「フラワーライン駐車場」から山頂まで、
218m(徒歩7分)と距離は短い。
2013/11/23(11:06)
「慈母観音」。
写真をクリックすると拡大写真(450x600)が
表示されます。
2013/11/23(11:06)
傾斜が急になるが、ここを登り切れば「山門」である。
2013/11/23(11:08)
「山門」。
石段の下には、「膝を撫でて願えば足の病が良くなる」
といわれる「膝の羅漢」がある。
2013/11/23(11:09)
山門に掲げられた「案内板」。
「御当山は古代に於ける山岳信仰の跡にして美事なる
祭祀遺跡なり」とあり、この案内板では「五百羅漢」に
ついては書かれていない。
写真をクリックすると「案内板」が
拡大表示(800x600)されます。
2013/11/23(11:09)
「管理室」。
写真右の方向に「五百羅漢」。
左には、「観音堂」と「展望台」がある。
2013/11/23(11:10)
「観音堂」前の展望台から見る景色。
「三原市街(北西)」の方向である。
ほぼ中央の島が「小細島」。その「小細島」の上から
右の方向に長く伸びるのが「細島」。
中央奥には「筆影山」。その左に「竜王山」。
「竜王山」の左手前、地続きに見えているのが、
「佐木島」の北側である。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2013/11/23(11:12)
「天狗三種」と「十字架観音像」。
中央上に3体並ぶのが「天狗三種」。その下の岩崖に
刻まれるのが「十字架観音像」。
「十字架観音像」には、頭の左(向かって右側)に
十字架が彫られており、これは、キリスト教をも融合した
「一観教」にしかない特徴であり、このように十字架が
彫られた石仏は、「五百羅漢」の中に数体あるという。
写真をクリックすると「十字架観音像」が
表示(600x450)されます。
2013/11/23(11:12)
「天狗三種」。
左から、普通の「天狗」、「からす天狗」、「赤鼻天狗」。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2013/11/23(11:13)
「観音堂」の横で見る「因島大橋」。
写真をクリックすると3倍ズームで撮る「因島大橋」が
表示(600x450)されます。
2013/11/23(11:13)
「恋し岩」。
「恋し岩」は、「観音堂」の裏にある。
写真をクリックすると「白滝伝説 恋し岩」の
案内板(600x450)が表示されます。
2013/11/23(11:17,11:16)
「恋し岩」とその説明。
左の写真は、「ふたりの寄り添う顔」の部分を四角の枠で囲っています。
見る角度を変えたりして挑戦してみたのだが、私には「寄り添う顔」には見えなかった。
写真をクリックして、2枚の拡大写真を並べてご覧ください。
どちらも、写真をクリックすると拡大写真(600x450)が表示されます。
2013/11/23(11:19)
「釈迦三尊像」。
一段高い場所に、「普賢菩薩」「釈迦如来」「文殊菩薩」の
3体が並ぶ。
「釈迦三尊像」の左右には等身大の「十大弟子」と
「十六羅漢」が並ぶ。
写真をクリックすると「釈迦三尊像」を中心に撮る
写真が表示(600x450)されます。
2013/11/23(11:20)
「五百羅漢」が並ぶ参道。
手前に「三大師坐像(達磨大師、弘法大師、
道元大師)」。
参道の中央と、左右に石仏が並び、
奥に、山頂の「展望台」が写る。
2013/11/23(11:21)
「西国三十三番札所」。
直径2m程の石が積まれた高台に、33体の石仏が
二重の円形に並ぶ。
2013/11/23(11:21,11:22)
参道に並ぶ「石仏群」。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2013/11/23(11:22)
参道に並ぶ「石仏群」。
展望台手前には、「伝六夫婦像」と「弘法大師立像」が
ある。
写真をクリックすると「伝六夫婦像」の部分を
切り抜いた画像(600x450)が表示されます。
この拡大画像で、上段に座る2体が「伝六夫婦像」。
「伝六夫婦像」の右に、1体分のスペースが空くのは、
二代目の石像を造る予定であったが、早世したので、
そのままになったという。この空きスペースの奥
(展望台に立つ人の足の下)に立つのが、等身大の
「弘法大師立像」で、この中では唯一「四国」の方向を
向いて立てられているという。
2013/11/23(11:23)
「鐘楼」。
側には、昭和24年(1949)に鋳造され、亀裂が入り
使われなくなった「鐘」も保存されている。
2013/11/23(11:24)
山頂の展望台から撮る「阿弥陀三尊像と因島大橋」。
定番の構図だが、狭い展望台では、誰が撮っても
似た構図になる。
写真をクリックすると、同じ位置から縦に撮る
「阿弥陀三尊像と因島大橋」が表示(450x600)されます。
2013/11/23(11:26)
山頂の展望台から撮る「石仏群」。
2.75倍ズームにて撮影。
手前に大きく写るのは「伝六夫婦像」の「伝六」。
写真をクリックすると拡大写真(450x600)が
表示されます。
2013/11/23(11:29)
「阿弥陀三尊像」と展望台。
「勢至菩薩」「阿弥陀如来」「観音菩薩」の3体が並ぶ。
2013/11/23(11:27)
山頂の展望台から見る北方向の景色。
写真左に「三原市」、右には、福山市の南に位置する「横島」が写る。
2013/11/23(11:29)
「日本大小神袛」と「因島大橋」。
大きく写る岩は「ゴリラ岩」。
この写真、左の方向に移動して、この岩を撮ると、
「ゴリラ」に似た姿の写真が撮れるようである。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2013/11/23(11:30)
参道に並ぶ「石仏群」。
2013/11/23(11:32)
参道に並ぶ「石仏群」。
ほぼ中央に写るのは、おなかの大きな「子授観音像」。
2013/11/23(11:34)
参道に並ぶ「石仏群」。
後ろには「因島大橋」が写る。
写真をクリックすると拡大写真(450x600)が
表示されます。
2013/11/23(11:35)
斜め後ろから見る「釈迦三尊像」。
「釈迦三尊像」の裏側にも多くの石仏が並ぶ。
写真の右上に5体並ぶのが、等身大の「十大弟子」。
「釈迦三尊像」の奥にも残りの5体が並ぶ。
2013/11/23(11:37)
番外札所「観音寺」。
2013/11/23(11:39)
「山門」の南側から見る景色。
写真中央奥に「三原市街」。
写真右に写る屋根が、「観音堂」前の展望台。
2013/11/23(11:37)
左から、「観音堂」「管理室」「多宝塔」。
「多宝塔」は、高さ約6m。岩の周りには8人の石工達が、
各々の代表作とも言える石仏を1体ずつ彫ったといわれ、
中でも石工頭の「太兵衛」が彫った「不動明王」は、
見事な作品といわれるが、残念、これは写真に収めて
いない。
写真をクリックすると「多宝塔に刻まれる像(「太兵衛」
以外の人の彫った作品)」が表示(600x450)されます。
2013/11/23(11:42)
左に「展望台」、中央に「観音堂」。
2013/11/23(11:46)
帰りは「裏参道」を利用。
この写真は、「裏参道」の下り口付近で撮影したと
思うのだが、その記憶は曖昧である。
2013/11/23(11:46)
「裏参道」を下る。
「裏参道」には、「うさぎ岩」や「かえる岩」があるのだが、
気づかずに通り過ぎたようである。
2013/11/23(11:47)
この坂を下れば「表参道」と合流する。
なお、合流した先に「フラワーライン駐車場」と「表参道
駐車場」との分岐がある。
この日は「フラワーライン駐車場」に車を止めたのだが、
道を直進すると「表参道駐車場」に行ってしまう。
標識があるので見落とさないように願いたい。
写真をクリックすると拡大写真(450x600)が
表示されます。
2013/11/23(12:05)
「フラワーライン駐車場」横の崖に刻まれる磨崖仏。
この日は、歩く距離の短い「フラワーライン駐車場」を
利用したが、更に下の「表参道駐車場」に車を止めると、
山頂まで618m(徒歩25分)と歩く距離は長くなるが、
途中には「伝六墓」や「仁王門」等があり、時間に
余裕があれば、こちらのコースもお勧めである。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。

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