南アルプスあぷとライン

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2010/11/29(11:41)
「接岨峡温泉駅」から、大井川鐵道井川線
(愛称:南アルプスあぷとライン)のミニ列車に
乗る。
この「南アルプスあぷとライン」は、日本一の
急勾配(90‰)を日本で唯一の歯形レール
(ラックレール)で上り下りする、アプト式鉄道
として知られる。

2010/11/29(11:49)
「奥泉」行き上り列車がホームに入ってきた。
この列車に乗ります。
先頭の車両は、井川線の主力として活躍する
「DD20形」内燃機関車で、自重20t。
エンジンの定格出力は335PSという。
なおこの日、千頭駅~奥泉駅間は、土砂崩れの
ためバスによる代行運転を行っており、井川線の
上り列車は、全て「奥泉」止まりとなっていた。

2010/11/29(11:51)
これは、ラッキー。
「井川」行き下り列車まで入ってきた。
日本一の急勾配は、重たい車両を坂の下方に連結
するという。このため、坂を上るときの先頭車両
には、日本で初めてのプッシュプル運転用の
「クハ600形」制御客車を使用する。
つまり、この運転席付の客車から、最後尾に
連結された、「DD20形」内燃機関車と
「ED90形」アプト式電気機関車の両方を
制御するのである。

2010/11/29(12:14)
「長島ダム駅」では、日本一の急勾配(90‰)
で、後ろの車両を下から支えるために、「ED
90形」アプト式電気機関車2両を連結。
写真は、「長島ダム駅」を出発後に最後尾の車両
から、先頭車両を撮影。
大きな体(これが普通なのだが)の「電気機関
車」が、下から「ミニ列車」を支える姿は、
遊園地の乗物を引っ張っているように見え、
ユーモラスである。
2010/11/29(12:20)
「ラックレール」。
中央に3列ある「ラックレール」に、「ED90
形」アプト式電気機関車の「ラック歯車」が噛み
合って、日本一の急勾配(90‰)を上り下り
するのである。
また、本区間には日本では珍しい鉄のまくらぎを
使っているという。
このアプト区間を乗ってみての感想であるが、
「普通の電車と変わらない」である。
ラック歯車が噛み合う音とか振動は感じないし、
もっとゆっくり走るイメージを持っていたの
だが、意外と普通に走っている感覚であった。
2010/11/29(12:35)
「アプトいちしろ駅」で、「ED90形」アプト
式電気機関車を切り離し、「ミニ列車」は、終点
の「奥泉駅」に到着。
今度は、折り返しの同じ列車に乗り「奥大井湖上
駅」に向かう。
なお、この写真では、ホームの低さに注目して
ほしい。測ってはいないのだが、20cm前後で
あろう。もし、このホームがJRの通常の
ホームと同じ高さであったなら、普通の人の
目線(頭)は、「ミニ列車」の屋根よりも上に
なるであろう。
2010/11/29(12:56)
「アプトいちしろ駅」で見る「ED90形」
アプト式電気機関車の連結の様子。
連結の様子を見ようとする人達で大混雑である。
「ED90形」の自重は、56t。
電動機は6基搭載され、走行用に53kwが4基。
ラック歯車駆動用には175kwが2基搭載されて
いる。
2010/11/29(13:01)
「ミニ列車」の最後尾より、日本一の急勾配
(90‰)を撮影。
90‰とは、列車が1,000m進んだ時の
高度差が90mという意味である。ケーブルカー
ではないし、鉄の車輪で線路の上を走る鉄道で
ある。歩きとか車での急勾配とは、やはり単位が
違うということであろう。
しかし、下のパノラマ写真を見ていただき、
なるほどと思っていただければ幸いである。
2010/11/29(13:16)
このレインボーブリッジを渡れば、
「奥大井湖上駅」である。
2010/11/29(13:23)
「奥大井湖上駅」で降りる。
下のパノラマ写真を見ていただくと、あぁ「この
写真見たことある」と思われる方も多いのでは
ないだろうか。観光案内写真でよく見かける駅で
あり、接岨湖上の真ん中に浮かぶ駅として有名で
ある。
2010/11/29(13:24)
「奥大井湖上駅」にて、レインボーブリッジの
「奥泉」側を見る。
2010/11/29(13:25)
「奥大井湖上駅」にて、レインボーブリッジの
「井川」側を見る。
レインボーブリッジの「井川」側の橋には、
歩道が併設され、一般の人が徒歩で渡ることが
できる。
2010/11/29(13:31)
レインボーブリッジに併設された歩道を歩く。
写真は、振り向いて撮影。
写真には、橋の上ですれ違った「ミニ列車」の
後ろ姿が写っている。写っている「ミニ列車」の
左側に「奥大井湖上駅」のホームがある。
2010/11/29(13:37)
レインボーブリッジを渡り終えたところで撮影。
湖底から橋までの高さは、約70mである。
2010/11/29(13:38)
13時25分の写真に写る「トンネル」の上から撮影。
写真奥が「奥泉」の方向。橋の左側に「歩道」が
ある。
2010/11/29(14:00)
「不動トンネル」南側から見る「レインボーブリッジ」。
左右の橋の真ん中に「奥大井湖上駅」がある。観光案内の写真等で、よく見かける写真である。
この撮影場所は、車でも行けなくはないのだが、対向車が来た時には、どちらかの車がバックすることになるので、以下をお勧めする。
「接岨峡温泉」から「奥泉」方向に車を走らせ、左に「接岨大吊橋」を過ぎると、700m程先で「不動トンネル」に入る。
「不動トンネル」を抜けた先で、道路左側に注意して走ると、「長時間の駐車は無理だが、一時停止なら2~3台は止められそうな」路肩がある。
この路肩に車を止めて、車の外に出て左下を見ると、この写真とほぼ同様の景色を見ることができる。
バス・トラック等車高の高い車の左側に座っていれば、この景色に気づくのだろうが、乗用車を運転していると全く気が付かずに通り過ぎてしまうので、
この場所で、この景色が見れることを知っている人は少ないであろう。
2010/12/24(9:47)
「長島ダムふれあい館」から見る、90‰の急勾配。
一枚一枚の写真では、肉眼で見たときほどの勾配を感じないのだが、こうして写真をつなげてみると、やはり日本一の急勾配というのがわかる。
車の走る道路なら普通に見かける坂だが、電車の走る線路で、「これだけの急勾配は、見たことがない」と思っていただければ幸いである。
注:ここからは、2010年12月に再訪したときの写真である。
2010/12/24(9:45)
「ED90形」アプト式電気機関車に押され、
坂を上る「ミニ列車」。
2010/12/24(9:52)
「ミニ列車」を「長島ダム駅」まで運び、
一仕事を終え、坂を下る「ED90形」
アプト式電気機関車。
2010/12/24(13:35)
帰りに通った「千頭駅」で見かけたSL。
大井川鐵道では、2010年現在で、7両のSLを
保存。大井川鐵道本線(金谷-千頭間)で、
平日を含めほぼ毎日運転している。
(大井川鐵道のHPでは、乗車予約もできます
ので、興味ある方は、運転日も含め確認願います)
写真は、1942年に日本で製造され、
この日も「金谷」から乗客を乗せてきた、
現役のC11形(C11227号)蒸気機関車である。
2010/12/24(11:34,11:34)
「関の沢橋梁展望台」。
「関の沢橋梁」は、大井川鐵道井川線の「尾盛駅」~「閑蔵駅」の間にあり、長さ114m。
高さ100m(大井川鐵道のパンフレットでは、約71m)。
橋の高さは、私鉄日本一を誇るが、上右の写真で柵の一番上のパイプに触れるような形で白い鉄橋が
写っているのだが、なんと日本一の高さを誇る「鉄橋」なのに、鉄橋よりも展望台の方が標高が高い
ため、鉄橋が下の方に見えている。これは「想定外」であった。
2010/12/24(11:37)
この部分だけを見れば、橋の高さがお分かりいた
だけるであろう。時刻表を見ながら、「ミニ列車」
の通過を待っていたため、橋の上を走る「ミニ
列車」も撮影できた。
なお、旅客列車は観光客へのサービスとして、
橋の上では徐行運転を行ってくれるという。
写真をクリックすると拡大写真が表示されます。

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