檜枝岐村散策

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2016/9/30(15:03,15:05)
沼田街道(国道352号)沿いで見る「六地蔵」と「井籠造り板倉」。
福島県南会津郡にあり、尾瀬の北(福島県)側玄関口として知られる「檜枝岐村(ひのえまたむら)」は、
平家の落人伝説が残る村で、江戸時代から伝承される「檜枝岐歌舞伎」は、
国の重要有形民俗文化財に指定される農村舞台「桧枝岐の舞台」で、年に3回演じられている。
また、平成16年(2004)には、国立劇場に「檜枝岐の舞台」を再現させ、「檜枝岐歌舞伎」が上演されたという。
左の写真、「六地蔵」は、冷害による凶作で、「まびき」された稚児の霊を慰めるために建てられたとある。
右の写真、「井籠(いろう)造りの板倉」は、柱を使わずに厚さ10cm程の板を井桁状に組み合わせ、
釘などの金具は一切使わずに建てられたという。
なお、「檜枝岐の舞台」の近くには、観光客用の駐車場がない。この日は、「檜枝岐村」の日帰り温泉を利用、
少し長めに駐車場を利用させて頂いたのだが、できれば、「檜枝岐村」に一泊することをお勧めする。
右の写真をクリックすると「板倉集落」の案内版(800x450)が表示されます。
2016/9/30(15:06)
平野家先祖「平右衛門」の墓。
この墓は、「井籠造り板倉」の脇に立つ。
平野家は、平家の落人の系譜につながるといわれ、
村民の姓は、「星」、「平野」、「橘」で占められるという。
写真をクリックすると「平右衛門の墓」の
案内版(800x600)が表示されます。
2016/9/30(15:09)
「水芭蕉像」。
平成元年(1989)、「燧ヶ岳」の開山百年を記念して
建立されたもので、湧き出る湯は、「檜枝岐温泉」の
源泉から引湯しているとある。
2016/9/30(15:11)
「檜枝岐の舞台」入口の鳥居。
鳥居脇の標識には、「鎮守神社」、「檜枝岐の舞台」、
「橋場のばんば」とあり、通りの名前が「歌舞伎通り」と
書かれる。
2016/9/30(15:11)
「歌舞伎通り」。
2016/9/30(15:12)
「橋場のばんば」。
左に、新しいハサミ。右に、錆びたハサミが立ち、
悪縁を切りたいときには、よく切れる新しいハサミ。
良縁で切りたくないときには、錆びて切れないハサミを
供えるとある。
写真をクリックすると「橋場のばんば」の
案内版(900x650)が表示されます。
2016/9/30(15:12)
「ばんばの石仏」。
「ばんば」は、子供たちを水難から守ってくれると
伝わり、笑って、前歯が一本欠けた愛嬌のある
表情をしている。
石仏の周囲には、数多くの「ハサミ」や「お椀」が
供えられ、ばんばの頭には、「お椀のフタ」が乗る。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2016/9/30(15:13)
「橋場のばんば」から見る「檜枝岐の舞台」。
奥に、鎮守神社の鳥居、その左に「檜枝岐の舞台」、
左手前に、「袖萩とお君の像」。
右には、歌舞伎伝承館「千葉之家」が建つ。
2016/9/30(15:14)
「檜枝岐歌舞伎」の演目。
年に3回開催される歌舞伎が、
5月、「愛宕神祭礼奉納歌舞伎」、
8月、「鎮守神祭礼奉納歌舞伎」、
9月、「歌舞伎の夕べ」とある。
2016/9/30(15:14)
「袖萩とお君の像」。
「檜枝岐歌舞伎」の代表的な作品「奥州安達ヶ原
袖萩祭文の段」の一場面が再現されている。
写真をクリックすると拡大写真(450x600)が
表示されます。
2016/9/30(15:14)
歌舞伎伝承館「千葉之家」。
「檜枝岐歌舞伎」は、「千葉之家花駒座」が
保存継承しており、この伝承館は、村民や観光客に
「檜枝岐歌舞伎」への理解を深めてもらうようにと、
古くから使われてきた衣装や小道具、台本などの
貴重な資料を展示。無料で入館できる。
写真をクリックすると「檜枝岐の舞台」の
案内版(960x500)が表示されます。
2016/9/30(15:16)
「檜枝岐の舞台」。
舞台は、「鎮守神社」の境内に建つ。
江戸時代に建てられた初代の舞台は、
明治26年(1893)の大火で焼失。
現在の建物は、村の全体が焼失という大災害から
僅か4年後の明治30年(1897)には再建されたと
いうから、村民の歌舞伎にかける思いが伝わる。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2016/9/30(15:16)
「観客席」。
国の重要有形民俗文化財には、この観客席も含めて
指定されており、1,200人を収容する。
屋外だが、歌舞伎の当日は、余程の荒天でなければ、
雨天でも決行される。
観賞は基本的に無料だが、9月の「歌舞伎の夕べ」
のみ、日帰りの客は、入場料が必要。
2016/9/30(15:17)
観客席から見る「檜枝岐の舞台」。
歌舞伎を演じる座の名称は「千葉之家花駒座」。
座員は裏方も含め30名程で、役者は、全員が
村の住民達だという。
入場は、開演の1時間前からで、席の指定はなく、
先着順である。
人に迷惑をかけない範囲で、写真撮影はできるが、
ビデオカメラや携帯電話での撮影は禁止という。
2016/9/30(15:19,15:19)
「花道」。
舞台下手(向かって左側)にあるものを「花道」、舞台上手(向かって右側)にあるのは、
「仮花道」と呼ぶというが、「檜枝岐の舞台」には「仮花道」はない。
また、「檜枝岐の舞台」では、「花道」の裏が通路になっており、舞台奥からの出入りは、
「花道」の裏側を通るようである。
左の写真をクリックすると拡大写真(600x450)が表示されます。
2016/9/30(15:20)
裏側から見る「檜枝岐の舞台」。
「檜枝岐歌舞伎」を演じるのは村民だが、
その演技については素人離れしたものがあり、
貴重な農民芸能を見ようと多くの人が集まるという。
機会があれば、是非一度見てみたいものである。

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