ねぶたの家
「ワ・ラッセ」

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2014/5/28(9:07,9:08)
ねぶたの家「ワ・ラッセ」に隣接する駐車場と、「青森ベイブリッジ」(左の写真)。
駐車場から見る、青函連絡船メモリアルシップ「八甲田丸」(右の写真)。
ねぶたの家「ワ・ラッセ」は、JR「青森駅」の東側に広がる青森ウォーターフロントエリアにあり、
「青森ねぶた祭り」に出陣した「大型ねぶた」5台を常設展示する等、一年を通し「ねぶた祭り」を
体感することのできる、青森市が運営する文化観光交流施設である。
「青森ねぶた祭り」は、毎年8月2日から7日までの6日間、「ラッセラー」の掛け声と共に、
武者の人形や絵の描かれた大型の山車灯籠を引いて青森市中心部の大通り(全長3.1km)を
練り歩くという祭りである。
この祭りの開催期間中は、雨天でも「ねぶた」にビニールを被せて運行。現在の運行形態に
なってからは、運行が中止になったことは一度もないという。
「青森ベイブリッジ」は、青森港の貨物運搬の渋滞緩和を目的として造られた斜張橋で、
青森市内では最長の1,219m。主塔の形は、青森の頭文字「A」を模っている。
「青函連絡船」は、明治41年(1908)から青函トンネルが開通するまでの80年間に渡り、
青森と函館の間で、日本国有鉄道(現JR)の車両を運んだ「鉄道連絡船」である。
メモリアルシップ「八甲田丸」は、昭和63年(1988)青函航路の終航まで、「青函連絡船」の
花形として運航していた「八甲田丸」を、当時使用していた「青森第2岸壁」に繋留した状態で
展示した博物館船である。
右の写真をクリックすると拡大写真(600x450)が表示されます。
2014/5/28(9:09)
「青森ベイエリアマップ」。
「ワ・ラッセ」周辺の観光施設等が描かれている。
この中に、ラッセランド(ねぶた制作団地)と
あるのが、毎年6月から「青森ねぶた祭り」の
開催期間にかけて、「大型ねぶた」を作ったり
収納したりする「ねぶた小屋」22棟が
建てられる場所である。
制作途中の「ねぶた」は、「ねぶた師」の邪魔に
ならない範囲であれば見学が可能で、
7月に入ると「ねぶたガイド」による解説付きの
見学(無料)もできる。
写真をクリックすると「青森ベイエリアマップ」
が表示(960x600)されます。
2014/5/28(9:11)
ねぶたの家「ワ・ラッセ」。
建物は、東北新幹線全線開業に合わせて建てられ、
周囲を取り巻く赤いリボン状のスクリーンは、
周辺に見られるブナの原生林の光と影を
イメージしたという。
2014/5/28(9:13)
「エントランス・ホール」。
制作歴14年になる「立田健太」の
作品「暫(しばらく)」が飾られている。
2014/5/28(9:13)
「エントランス・ホール」。
チケット売り場は、階段を上がった2階にある。
写真1階奥は、ふるさとショップ
「アイモリー」で、「ねぶたミュージアム」
見学後の出口となっている。
2014/5/28(9:13,9:14)
「記念撮影用顔出しパネル」と「ねぶた」の下絵コンクール入選作品。
どちらも「エントランス・ホール」から階段を上がった所にある。
写真右の「中型ねぶた」は、平成26年(2014)1月に発表された、第3回全国小・中学生
ねぶた下絵コンクールの中学生部門で最優秀賞作品となった「津軽為信、青森への祈り」を、
ねぶた師5代名人「千葉作龍」の監修により、弟子の「神匡一」が制作したという。
2014/5/28(9:15)
チケット売場周辺に飾られる作品。
2014/5/28(9:15)
チケット売場周辺に飾られる作品。
2014/5/28(9:16)
「青森ねぶたグラフィティ」。
「ねぶたミュージアム」の入口であり、
ねぶたの赤をモチーフにしたトンネルは、
ねぶたの腕の骨組をイメージしているという。
なお、「ねぶたミュージアム」は、
博物館の名前で、ねぶた博物館の他に、
売店、食事処の入った建物が、
ねぶたの家「ワ・ラッセ」である。
2014/5/28(9:16)
「金魚ねぶた」。
「金魚ねぶた」の起源ははっきりとしていない
というが、本物の「津軽錦」を目にすることのない
一般庶民の人達が、「津軽錦」の姿を見たいとの
想いを灯籠として作ったというのが始まりで、
それが年を経るにつれ、ねぶた祭で子供が
持ち歩いたり、家や商店の店先を飾る
灯籠として用いられる様になったという。
以前は、針金と紙で作られていたが、
現在ではビニール製となり、空気を入れて
膨らませるものが多くなっているという。
2014/5/28(9:18)
「ねぶた師名人」を紹介するパネル。
「祭りの殿堂」と題するパネルでは、
歴代「ねぶた師名人」のプロフィールが
紹介されている。
平成26年(2014)現在の名人は、以下の6名である。
 初代:北川金三郎
 2代:北川啓三
 3代:佐藤伝蔵
 4代:鹿内一生
 5代:千葉作龍
 6代:北村隆
2014/5/28(9:18)
2013年の「出陣大型ねぶた」を紹介するパネル。
パネルには、平成25年(2013)に出陣した
大型ねぶた全22台の写真が飾られている。
2014/5/28(9:20)
2代名人「北川啓三」の作品。
2階展示品の最後は「名人コーナー」と
名付けられ、名人を代表する作品が
展示されている。
2014/5/28(9:21)
4代名人「鹿内一生」の作品(左)と
3代名人「佐藤伝蔵」の作品(右)。
2014/5/28(9:22,9:25)
「林冲・王倫を討つ」。
団体名:青森市PTA連合会
制作者:内山龍星
左の写真は、2階から1階「ねぶたホール」へと下りるスロープから撮影。
この日の「ねぶたホール」には、平成25年(2013)に出陣した大型ねぶたの内5台が展示されていた。
右の写真は、裏側に回って撮影。大型ねぶたでは、テーマは1つだが表と裏では趣の異なる
2つの作品になっており、どちら側から見ても、その作品の表面が見えるように作られている。
大きさは、台車も含め、最大幅9m、高さ5m、奥行き7mという規定があるが、
ほとんどの「大型ねぶた」は、制限ギリギリで作られている様であり、その重量は4㌧になるという。
どちらの写真もクリックすると拡大写真(600x450)が表示されます。
是非、二枚ともクリックし、写真を並べてご覧になって頂きたい。
上の説明がなければ、別の場所にある2台の「ねぶた」を撮影したと、お思いになるのではないだろうか。
2014/5/28(9:23,9:30,9:30)
「八犬伝 円塚山 火遁の術 道節と荘助」。
団体名:JRねぶた実行プロジェクト
制作者:竹浪比呂央
「市長賞」受賞作品。
中央の写真は、横から撮影。右の写真は、裏側に回って撮影。
ねぶた師は、下絵(設計図)、全体の構造、色彩等を決めるねぶたの専門家であり、祭りが終わると、すぐに次の年の構想を考え始め、
制作依頼側との折衝を経て、顔や手足などの細かい部品を作り始め、「ねぶた小屋」ができると作業は本格化。
完成の直前では「ねぶた小屋」での徹夜作業が続き、完成は祭りの数日前になるという。
また、制作には電気の配線や紙貼りなど1台の「ねぶた」制作にあたる人数は、延べ300名。製作費用は、概ね2,000万円になるという。
この様に多くの人と金により作られる「ねぶた」だが、祭りが終わった後に「ねぶたホール」で展示される等、引き取り先が決まるものは少なく、
ほとんどは祭りの終了後に解体されるという。
左と右の写真は、クリックすると拡大写真(600x450)が表示されます。
2014/5/28(9:31,9:32)
古事記「日本創生」。
団体名:サンロード青森
制作者:千葉作龍
「知事賞」受賞作品。
右の写真は、裏側に回って撮影。
どちらの写真もクリックすると拡大写真(600x450)が表示されます。
2014/5/28(9:33)
十和田湖伝説「八ノ太郎と南祖坊」。
団体名:パナソニックねぶた会
制作者:北村蓮明
制作者は、6代名人「北村隆」と双子の兄弟である。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2014/5/28(9:34)
十和田湖伝説「八ノ太郎と南祖坊」。
写真は、裏側に回って撮影。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2014/5/28(9:39)
「剣豪 足利義輝」。
団体名:ヤマト運輸ねぶた実行委員会
制作者:北村隆
「観光コンベンション協会会長賞」受賞作品。
写真をクリックすると拡大写真(600x450)が
表示されます。
2014/5/28(9:46)
「大型ねぶた」に飾られる人形。
2014/5/28(9:47)
「大型ねぶた」に飾られる人形。
2014/5/28(9:25,9:26)
タッチねぶた「炎」と「波」。
「のぞいて、さわって、確かめてネ! ねぶたの仕組みと材質がわかります」とある。
つまり、制作途中の様な状態で展示することにより、骨組み等が分かる様に展示した「ねぶた」である。
ねぶたの制作は、概ね以下の様な手順である。
・角材で支柱を作る
・針金を糸で巻き、形を作る(骨組み)
・電気配線を行い、電球や蛍光灯を取り付ける
・のりとボンドで紙を貼る
・墨で顔や手足、着物等の形を取る(墨書き)
・溶かしたパラフィンで模様を付ける(蝋書き)
・筆、スプレー等で色を付ける(彩色)
どちらの写真もクリックすると近づいて撮る「骨組み」が表示(450x600)されます。
2014/5/28(9:28)
タッチねぶた「足」。
写真をクリックすると近づいて撮る「骨組み」が
表示(450x600)されます。
2014/5/28(9:28)
タッチねぶた「面」。
写真をクリックすると裏側から撮る「骨組み」が
表示(450x600)されます。
2014/5/28(9:27)
「ねぶた」の骨組み。
2014/5/28(9:35)
「ねぶた師の系譜」。
2代目の名人「北川啓三」は、竹を曲げて
作っていた骨組みを針金に変え、蝋燭の灯りを
電球に変える等、ねぶた界に革命を起こし、
後に「ねぶたの神様」と呼ばれた人物である。
写真をクリックすると「ねぶた師の系譜」が
拡大表示されます。
この系譜図は、800x800ピクセルあります。
系譜図の文字を読みたいときには、表示された
画像をクリックし、スクロールバーをご利用下さい。
2014/5/28(9:35)
「15のねぶた面」。
現役の「ねぶた師」15名が制作した
「ねぶた面」が並ぶ。
左から、北村麻子、立田龍宝、北村春一の作品。
北村麻子は、ねぶた史上初の「女性ねぶた師」で、
6代名人「北村隆」の娘さんである。
2014/5/28(9:36)
「15のねぶた面」。
左から、柳谷優浩、諏訪慎、大白我鴻の作品。
2014/5/28(9:36)
「15のねぶた面」。
左から、有賀義弘、外崎白鴻、竹浪比呂央の作品。
2014/5/28(9:37)
「15のねぶた面」。
左から、北村蓮明、相馬寿朗、千葉作龍の作品。
2014/5/28(9:37)
「15のねぶた面」。
左から、北村隆、内山龍星、穐元和生の作品。
2014/5/28(9:40)
記念撮影用の「花笠」。
土日祝日には、「ねぶたホール」で1日3回
(30分/回)「ねぶた囃子」の実演と
「ハネト体験」が行われる。
ハネト(跳人:踊り手)は、祭りの当日でも
衣装(花笠を付けた正装)を着て、運行スタート
30分前までに待機場所に集まれば、観光客でも
参加が可能であり、通常、1台の「ねぶた」に
500~1,000名が参加。
多い時には2,000名もの人が参加するという。
なお、衣装は、デパート等で一式を購入するか、
当日、レンタルで借りることもできるというが、
運行コースの全長は約3.1km、時間にして
約2時間。この間、跳ね続ける体力と気力が
必要である。
2014/5/28(9:41,9:42)
「大型ねぶた」台車下の発電機とタイヤ。
1台の「ねぶた」には、800~1,000個の電球や蛍光灯が使われており、この電源は全て
「ねぶた」の下に取り付けられた発電機により賄われている。
発電機の重さだけで約1.3㌧。総重量4㌧になる「ねぶた」を支えるのは、大型車用のタイヤと
車軸である。
この「ねぶた」を、約30名の成人男性の人力により、直進させたり、回転させたりする。
「ねぶた」の運行コースには、沿線歩道等に有料の観覧席が設置される。
この観覧席券は、予約で購入した方がよいが、枚数には限りがあるものの当日券もあるという。
ただし、有料観覧席に椅子は用意されているが、雨を防ぐものはない。また、他の客の視界を
妨げないよう、傘の使用は禁止されているため、レインコートなどの雨具を用意する必要がある。
また、観覧席以外の場所では、誰でも無料で自由に観覧できるが、人混みの中で立ったままの
観覧となる。ただし、人混みの賑わいは祭りらしいし、有料観覧席は観光客用で、
地元の人が利用することはないという。

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